全てをゼロから作り上げた、大阪地下アイドルの新星を率いるエグゼクティブプロデューサー。

昨年8月にデビューを迎えた、大阪を中心に活動するアイドルグループ「ステラシュガレット」。メンバーはリーダー以外は全員アイドル初経験、経歴が浅いながらも着々と活躍の場を広げる彼女たちの活動を作り出すのは自身もメンバーとして活動するスカイブルー担当の「せかい」だ。今回はエグゼクティブプロデューサーとして活動する彼女に、プロデューサーとしての成り立ちとその目線から見た“アイドル活動”について伺った。
 


 

自分で学べる時代だから、「本当にやりたいこと」をやるための新たなスタート。

最初に、せかいさんの自己紹介をお願いします。

せかい:「ステラシュガレット」というグループで、メンバー兼総合プロデューサーをしています。現状は運営業務の部分を全部。グッズのイラスト関連はメンバーのくすりちゃんに頼んだり、曲もクリエイターの方に発注していますが振り付け含めてその他の業務はほぼ担当しています。

ステラシュガレットのアー写。左から途中加入メンバーの「くすり」さん、リーダー「せかい」さん、初期メンバーで3月に卒業した「あいこす」さん、途中加入メンバーの「ゆら」さん。

では、アイドル以前にも振り付けに関わる活動をやっていたとか?

せかい:いえ、ダンスとかは全然やってないんです。振り付けは最近まで自分たちでやるのが普通なんだと思ってて。やり方も私が基本を作って、あとはスタジオでメンバーみんなのやりたいことを載せてって形にしていく感じで。 元々やっていた音楽とかもそうですけど、今は振り付けもyoutube見て学べる時代なので。楽曲に関しては周りの優秀なクリエイターさんたちにすごく助けていただいてます。

ステラシュガレットを立ち上げるまでの流れを教えてください。

せかい:元々個人でキーボード弾いてたんですけど、そこからガールズバンドみたいなコンセプトのグループでお誘いを受けて地下アイドル界隈に入りました。そこは違和感があってすぐに抜けてしまったんですけど、アイドル業界に興味を持ってその後自分でオーディション探して。やってみたい、と思えるグループに出会えて所属したんですけどそこもプロデューサーと考え方に違いが出てしまって脱退して。そして今から半年前くらいにステラシュガレットを立ち上げました。

3回目も所属ではなく自分で立ち上げようと思ったきっかけは何でしたか?

せかい:プロデュースされるのが合わなかったというか、自分の見られ方とかを人に任せるのが向いてなかったと感じたということ、あと自分で立ち上げた方がスピード感も合うかなと思って。本当にやりたいことをやって活動を広げたいっていう、今までの「くやしさ」への気持ちでここまでやってきてる感じですね。

ステラシュガレット自体のコンセプトは何ですか?

せかい:それがめちゃくちゃ難しいんです。オーディションではなくメイドカフェのバイトで知り合ったあいこす(初期メンバー、2020年3月に卒業)と一緒に立ち上げてセルフプロデュースを始めたんですけど、やっぱり「個人の範囲でここまでやれる」って限度があるじゃないですか。そのやれる限りをやっていったらこうなった感じです。活動の中でそのまんま、「自分たちで考えて自由に突き進めるアイドル」がコンセプトになりましたね。

その「やれる限り」がステラシュガレットさんはすごく広いと思うんですよね。

せかい:やりたいことが本当にメンバー全員バラバラなんです。あいこすは48G系の王道が好きだったんですけど私はちょっとサブカルな方が良いとか、新しく入ったくすりちゃんゆらちゃんも割と別だったり。なのでメンバーから「こういうのがやりたい」って意見が出たらじゃあそういう曲を作ろうか、ってなるし、だからこそ表現の幅が広がってると思います。

初めて運営側に回って見えたものたち。

運営する側として活動する前と実際に活動を始めた後、印象と違ったことはありますか?

せかい:一番はメンバーの脱退ですね。あいこすは元々半年くらいの活動が区切りかもって話だったけど、途中の加入メンバーも短期間で1人抜けてしまって。脱退とかはメンバーの気持ちなのでほんまに予想できてなかったです。活動自体は割と今のところ上手くいっているので、これからどう描いていこうって感じなんですけども。

色々な作業量よりも、メンバーとの意思疎通の点が思ったより大変だったと。

せかい:ほんまにアイドルグループやるのってそこが一番大変かなって思います。だって事務作業とかは量があっても頑張ればどうにかなるけど、ふたりで活動してた時に片方が辞めるって言ってたら実質解散じゃないですか。ふたりでのユニットってその点すごく危うくて恐いなって思いました。

そこから途中で人数を増やしたきっかけは?

せかい:やっぱり人数がいてこそできる表現っていっぱいありますよね。グループものがやりたかったんです、ずっと。ふたりだとどちらも歌唱力もダンスも完璧じゃなきゃ、というイメージなんですけど、人数がいれば補い合うこともできてできることも広がるっていうのが魅力でした。 あとイメージと違ったってことで言えば、前に自分で活動していた時との環境の違いにもびっくりしましたね。

環境というのは、キーボードをやっていたバンド時代と?

せかい:そうです。バンドの時はお客さんに対して「ついてこい!」みたいな感じですけど、アイドルはちょっと演者側が弱い立場…と言ったらちょっと言い方がアレですけど、また関わり方が違うというか。同じライブハウスで活動していてもここまで変化があるというのはちょっと予想してませんでした。セルフで自分自身が色んな方と関わるようになると一層感じましたね。

逆に始める前から大変そうだな、と思っていた点はありましたか?

せかい:どうですかね、正直ライブとかパフォーマンスはやる気がある限り続けていけるかなと思ってました。イベンターさんとかへ「こういうの立ち上げるので宜しくお願いします」って挨拶周りして、活動の場をいただけてます。 振り付けとか、やったことないのを始めるのは恐かったですね。でもやっていくうちにどうにか…。他のグループさんの振りとかをやってみるのも動き方とか参考にできるし、色々勉強のやり方があるなと感じます。

プロデューサーとしての今後の目標は何ですか?

せかい:難しい目標だとは思いますけど、夏ごろまでにフェスとか大きいイベントに呼んでいただけるようなグループになりたいですね。大きい所に出るとやはり新しい方にも見ていただけるし、お客さん含めて良い環境だからそこで良いって言ってもらえたら嬉しいし。 良いグループには良いお客さんが増えていくってよく言いますけど本当にその通りだと思うんで、うちも良い環境を作る側になれたらと思って、そこを目標・・・というか、課題として設定しています。

最後に、せかいさんにとっての「良い活動の仕方」とは何ですか?

せかい:自分もまだまだそれを探してるところですけど・・・「みんなが意見を出せる、通せるグループ」ですかね。提案をし合うだけじゃなくて、みんなが納得できる落としどころを探していけるような。 あとは、これは最近思っていることなんですけど、本当は仕事量を分散してひとりひとりが役目を持っている方がいいのかなって。ひとりに業務が集中するよりみんなに割り振って、メンバーそれぞれがグループにいる意義とか自信を持ってくれたらいいなって思っています。

 


ステラシュガレット

関西発セルフプロデュース、サタデーナイト系アイドルとして活動中。
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